2026年入試は新課程導入から2年目。各大学の国公立入試要項が出そろい、受験生にとって見逃せない変更点がいくつもあります。以下に、特に注目すべきポイントを整理しました。

まず大きいのは、学部の新設や改組です。理工系や情報系の拡充が進み、名称変更や統合も相次いでいます。進路選択の幅が広がる一方で、学部の性格が大きく変わるケースもあるため注意が必要です。

次に、推薦型・総合型選抜の強化です。特に理系や情報系の分野で募集枠が拡大し、女子枠を設ける大学も出てきています。これまで以上に推薦・総合の活用が戦略的に求められるでしょう。

さらに、募集人員や日程の調整も見逃せません。前期・後期・中期の枠組みの見直し、募集停止や新設の動きがあり、志望校の試験日程や募集人数を早めに確認しておく必要があります。

二段階選抜の扱いにも変化があります。倍率を引き締める大学もあれば、逆に廃止する動きもあり、併願戦略や準備の仕方に直結します。

共通テストでは「情報」の扱いが本格化しており、配点に組み込む大学や必須化する大学が増えています。これまで以上に「情報科目」の学習を軽視できない状況になっています。

また、共通テストや二次試験の出題範囲・科目数にも増減があり、苦手科目の見直しや対応が不可欠です。その他にも試験場の変更、受験料減免、学費の改定といった細かい変更点も見られます。

受験生にとって大切なのは、志望校の最新要項を常に確認しながら、科目対策や出願戦略を柔軟に見直すことです。特に新科目「情報」への対応と、推薦・総合型選抜の活用がカギになってきます。