先日、新卒で就職した元教え子と飲む機会がありました。
都内の某IT企業に勤める彼は、システムエンジニアとして多忙な日々を送っています。
後輩や教え子とはいえ、
自分の仕事以外のことをしている人の話にとても興味があるので、
やりがいや大変なことを色々と聞いていたら、こんな話をしてくれました。
「いつか先生がしていた話を思い出します」
真顔「なに?」

「自分が受験生のとき、【木こりのジレンマ】の話、あったじゃないですか」
真顔「なんだっけ」
「ウソでしょ、思い出して」
ニヤニヤ「冗談やって。覚えてますよ。切れない斧を使ってる木こりの話ね」
「そうです。それです。それを今、ことさらに強く感じますね。」
木こりのジレンマとは、有名な例え話で、以下のようなもの。

ある木こりが、がんばって木を切っている。

通りがかった旅人がその様子を眺めていたが、斧を振るう勢いのわりに、なかなか木が切れていない。

見ると木こりの使っている斧が歯こぼれしているようなので、旅人は言った。

「斧を研いだほうがいいのでは?」

すると、木こりは言った。

「わかっちゃいるんだけどね、木を切るのに忙しくて、それどころじゃないよ」

真顔「懐かしいね。この話を思い出すようなことがあったの?」
「そうですね。めちゃくちゃ多忙で余裕がなくなること多くて、目の前の業務をこなすだけになってるなーって」
真顔「そういうとき、斧を研ぐ=やり方とか時間の使い方を見直す機会ってなかなか取れないもんね」
「そうなんですよ。だけど、矛盾してるようでも、忙しいからこそ斧を研ぐポイントを作るようにしたんです」
真顔「具体的には?」
そこで彼が話してくれたのが以下の3つでした。
忙しくて塾に来て話す時間はないようなのでここで紹介します。
1、効率良い方法を見つけること
今やっているやり方よりもっと速く処理できるやり方はないか、方法を常に考えること。
2、成果をチェックすること
やってることに自己満足に陥ってないか、きちんと結果は出ているのかを数字で確認すること。
3、情報を収集し、また発信すること。
自分の専門とする分野はもとより、多方面からの情報をインプットする環境を作ること。またそれを周りと共有してより良い知識へと変えていくこと。
聞いていてそのまま受験生たちにも当てはまると思ったので紹介しました。
私も常に、今の自分がやっているやり方よりも良い方法はないかと自己問答しながら進めています。
斧を研ぐ考え方を忘れずにこれからも過ごしたいものですね!