風が冷たい石巻。
木枯らしがまもなく吹きそうですね。
どうでもいい話ですが、
木枯らしは初冬に吹く風速8メートル以上の北寄りの風です。

昨日、ある家庭教師の先生から、普段見ている自分の生徒が、外部の塾の冬期講習に通いたいと言っているので何とかならないかとご相談を受けました。

中3の募集は締め切っているので、これまでも何度か問い合わせいただいたご家庭にはお断りをしましたが、この先生に習っているなら恐らく大丈夫だろうということで案内を送りました。
まあ、その子と実際会ってみないとわかりませんが、どうなることでしょうか。
さて本日のブログです。
これまであまり、公に話したことはなかった、自分の中学時代(高校受験)のこと。
私は小中学では勉強のできる方で、
中学時代のテストは学年で大体1〜3位の位置にいました。
地元に学習塾がないような場所だったので、テスト前は土日にがっつり勉強する、受験勉強は親に頼んで買ってもらった問題集をやる、そんなスタイル。
中3になったばかりのときに、当時の担任から、呼び出されました。
「行くかどうかは別にして、○○高校(偏差値69の県内トップ私立校)を受験してみないか?」
私の返事は即答でした。
「受けません。何のためにですか?」
当時、学校では学年トップで、受ける予定の公立高校(偏差値60)もおそらく大丈夫だろうと考えていた自分。
部活も忙しいし、友達とも遊びたいし、別に今頑張ってないわけじゃないし、受かっても行くかどうかわからない高校を受験する意味はナニ?
そのとき担任の先生は多くを語りませんでしたが、こう言い残してくれました。
「今、君は自分ができると思ってるだろうけど、それは狭い世界の話。チャレンジをして、上の世界を知って、次のレベルに行け」
しかし、残念ながら先生の発言の
狭い世界、チャレンジ、といった言葉は当時の私には理解できませんでした。
まあ、もちろん今ではわかっていますが、この仕事をしていて、当時の自分と同じような境遇にいる子たちを目にすることがあります。
大阪や東京や仙台にいれば、そういったことはあまりない(死ぬ気でやっても勝てない奴がゴマンといるから)でしょうけど、ここはそうではない。
だから、高校に入ってもそこそこやれる。
定期テストでは点数も順位もそこそこ出せる。
問題は、受験勉強始めたとき。
それからでは絶対に間に合わない差がそこではできてしまっている。
これもまさに都会と地方の教育格差。弊害。
誰もそんなことは教えてくれない。
正確には、教えてくれる人がいても、その声が子どもたち(親も)に届かない。
だからせめて、桜塾では、
以下のことを声を高く伝えている。
1、受験はゴール、ではない
2、頑張る理由を見つけろ。頑張る理由がない人は、ここ(桜塾)にいることが頑張る理由。
3、頑張ることはカッコいい
別に、高校にさえ行ければいいんです、ならば別の塾でもいいと思う。
怒られない、自分のペースだけで無理もしなくていい塾もたくさんあるよ。
けど、これからの人生、
死ぬ気でやらなければいけないことや
死ぬ気でやったのにうまくいかないこと、
たくさんある。
そんなとき、ここで頑張った経験があることがプラスになる。
なにより、限界を超える経験をしたことがある人は、強い。
これさえやってればうまくいく、
なんてことがなくなっている世の中で
勉強ができたところで何になるかわからないと思うこともあるけど
それを乗り越えた人にしかわからない経験もたくさんあるから。
だから、頑張ろうぜ。